DBRE グループ
プリンシパルDBREエンジニア
廣瀬
転職時の経歴
大手ファッション系ECサイト運営会社のDBエンジニア(テックリード )/ Microsoft MVP for DataPlatform(2020/8 - 2023/6)
キャリアパス
新卒で入社した会社で10年間勤務。前半はバックエンドエンジニアとしてWEBサイトやバックオフィスシステムの機能開発に従事。徐々にデータベースへ興味を持ち、後半はDBエンジニアとしてパフォーマンスチューニングやDB関連のインシデント調査、DBガイドラインの策定、などに従事。オンプレミスメインの経験だったため、クラウド前提の環境でDBREとして経験を積みたいというおもいでKTCへ入社。
KTCでのキャリア
2022年11月入社
KINTOのサービスで稼働しているデータベースに関するプラットフォームの開発、運用および、データベースに関する課題解決のための調査、対応。データベースに関する技術検証および、データベースに関するインシデント対応など。
2024年4月
DBREグループでプリンシパルDBREエンジニアに。
日本ではまだ数少ないといわれているDBRE(Database Reliability Engineering (以下DBRE略)ですが、KINTOテクノロジーズ(以下KTC略)で は廣瀬さんがDBRE領域の活動をされているのですね。
はい。KTC では、モビリティサービスを提供する基盤として Amazon Web Services (以下AWS略) 上で Amazon Aurora 等の Database を多く運用しており、DBREを組織として設立し、事業のアジリティとガバナンスを両立するための取り組みを実施しています。(KTCテックブログ参照)
そのあたりが、KTCに入社を決めるきっかけにもなられたのでしょうか。
完全にクラウドでサービスを運営している環境でDBREとしての経験を積めることと、日本でかなり早くからDBRE活動をされていた粟田さんがいらっしゃったという2点から、DBREを探求して行くのに最適な環境であると判断し、入社を決めました。前職ではDBAとしてのロールがメインだったため、前職からの延長戦ではあるものの、完全にDBREとして活動していくことに挑戦したいなと思いました。会社の事業規模やフェーズも異なるため、前職とは異なるやりがいを感じています。
なるほど。実際、思い描いていた通りですか?印象に残っている業務について教えてください。
DB起因のインシデント調査のための、データベースの情報を収集する仕組みを設計から実装まで全て自分主体で実施したことです(KTCテックブログ参照)。前職でも似たような仕組みを作ってはいましたが、自分の力不足もあり、あくまで簡易的なものでした。KTCに入社してから、DBに関する学びはもちろんのこと、DBに関するサーバーレスでのアプリケーション開発や、アーキテクチャ設計など様々な経験をしました。そのおかげか、マルチリージョンで数十個のDBクラスタに対しても運用負荷を最小限に抑えつつ、欲しい情報は収集できるような、良い仕組みが作れたと思っています。前職で経験したことを、アップデートできたことが、成長の実感につながりました。
KTCの好きなところ、ユニークだと感じるところを教えてください。
交流会・勉強会などのイベントやテックブログなどの運営がトップダウンではなく、やりたい人が自由に仕掛けているところが魅力です。おかげで、日々色々な学びを得られています。
現場からの声で勉強会を開催しているのですね。
はい、勉強会なども経営層も応援してくれているところは非常に魅力ですね。自分自身も登壇する側として参加することもあります。アウトプットすることは巡り巡って自分のためにもなるというのが最大のメリットだと思います。それは資料を作り込むことで理解が深まる点や、他の人からのリアクションでモチベーションが上がる、他者への貢献を通して自分の影響力を強める、といった様々な効果がありますから。アーカイブとしてWEB上に公開すれば、それは影響力に関する資産にもなりますし。勉強会も特定のコミュニティに継続的に参加するのもいいと思いました。コミュニティ全体が刺激しあい、レベルが上がると、自分のレベルも引き上げられコミュニティが強くなっていきます。
すごく積極的ですね。きっかけなどありましたか?
以前は、個人の技術記事や会社のテックブログ、勉強会での発信をなんとなく大事だとは思っていたのですが、大きな海外カンファレンスに参加したことで、アウトプットは巡り巡って自分のためにもなるという確信を持つことができ、それからはアウトプットの質を大切にしています。
逆に、失敗談で乗り越えた経験もあれば教えてください。
KTCではありませんが、前職で、システムが急速にオンプレ、クラウドのハイブリッド構成へと変化する中で、オンプレミスメインの経験しか無い状態で横断組織であるDBREチームを立ち上げたことは失敗だったかなと思います。それと、1つのRDBMS製品に特化しすぎて、他の新しい領域へと挑戦することが億劫になってしまっていたことも反省点としてあります。
KTCでそういった失敗は活かされているでしょうか。
はい。その失敗を踏まえて、クラウド前提でDBREの経験をつめるKTCでの日々の業務は、自分に有益な経験を積んでいるなという実感があり、ありがたいです。KTC入社後は未経験の領域ばかりに触れていたおかげで、今では新しい技術や、自分が未経験の技術に対して学ぶことへの抵抗感はほぼなくなりました。KTCのDBREチームでは、必要ならコードを自分で書いて仕組みやツールを作ることも重要視しているため、Go言語などでコーディングも行いますが、DBも学びつつアプリケーション開発も学べるというのが面白い特徴かなと思います。
KTCの入社時はどのような感じでしたか。
KTCではRDBMS製品も自分がメインで経験してきたものとは違いますし、DBREチームの技術スタックも、ほぼ触ったことがないものばかりでした。そのためKTCに入社して最初の2ヶ月くらいは、ついて行くのに必死でかなり焦りがありました。地道にドキュメントを読み込んだり、周りの方が丁寧に教えてくださったりしたことで、どうにか乗り越えることができました。
そんな時期を経て、KTCで廣瀬さんが、ダイナミックに推進しているお仕事を教えてください。
AWS Aurora zero-ETLの検証です。社内の一部システムが抱えていた課題をzero-ETLを用いて解決できる可能性があり、previewの段階からスピード感を持って機能検証を始めました。previewならではの検証の難しさを感じながらも、いち早く新しい機能を触る楽しさもありました。preview時点で詳しく検証していたことがきっかけて、USのAWSのzero-ETL担当者から連絡をいただき、オンラインでディスカッションも実施しました。現在はGA後の検証まで終わっており、今後いい成果につながればと思っています。
KTCでこれから挑戦したいことはありますか。
re:Inventでの登壇と、「DBREといえばKTC」というイメージの定着の2つに挑戦していきたいです。そのためにDBRE領域での取り組みとアウトプット(外部発信)のサイクルをできる限り高速に回していきたいです。
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